PELV (Protective Extra-Low Voltage) の使用は、間接的な接触や限られた領域での直接接触による感電から人を保護するためのものです (8.2.1 参照)。
shall: PELV 回路は,次の条件をすべて満たさなければならない。
a) 公称電圧は,次の値を超えないこと。
- AC 25 V r.m.s. 又は DC 60 V ripple-free ただし、装置が通常乾燥した場所で使用され、人体への活線部品の大きな面積の接触が予想されない場合
- AC6V r.m.s.または15V ripple-free DC その他の場合
注:「リップルフリー」とは,正弦波リップル電圧の場合,リップル含有率が 10 % r.m.s. 以下であると慣例的に定義されている。
b) 回路の片側またはその回路の供給源の1点が、保護ボンディング回路に接続されていること。
c) PELV 回路の充電部は、他の充電回路から電気的に分離されていなければならない。
電気的分離は,安全絶縁変圧器の一次回路と二次回路間に要求されるもの以上であること(IEC 61558-1 及び IEC 61558-2-6 を参照)。
d) 各 PELV 回路の導体は,他のいかなる回路のものからも物理的に分離されていなければならない。
この要件が実行不可能な場合,13.1.3 の絶縁規定を適用する。
e) PELV 回路のプラグ及びソケットコンセントは、次の事項に適合していること。
- プラグが他の電圧システムのソケットアウトレットに入ることができないこと。
- ソケットコンセントは,他の電圧システムのプラグを入れてはならない。