7.3.2 モータの過負荷保護

shall:   過負荷保護が提供される場合、過負荷の検出は、中性導体を除く各充電導体において提供されなければならない。

    解釈:  一部の導体だけをチェックする検出器ではダメ。

may be:  モータ過負荷検出がケーブル過負荷保護に使用されない場合(D.2 節も参照),過負荷の検出は,充電導体の 1 つでは省略することができる。単相又は直流電源を有するモータでは,1 本の非接地の活線における検出だけが許可される。

shall:   過負荷保護がスイッチオフによって達成される場合、スイッチング装置はすべての充電導体をスイッチオフしなければならない。中性導体の切り替えは、過負荷保護には必要ない。

    解釈:  一部の導体だけを遮断するのはダメ。(充電部が残るため)

特殊な定格負荷のモータが頻繁に始動または制動する必要がある場合(例えば、急速トラバース、ロック、急速反転、敏感なドリル用モータ)、保護すべき巻線の時定数に匹敵する過負荷保護を提供することが困難な場合がある。

can:  特殊用途のモータや過熱保護(7.3.3 を参照)に対応するように設計された適切な保護装置が必要な場合がある。

not required:  過負荷にならないモータ(例えば、トルクモータ、機械的な過負荷保護装置で保護されているか、適切な寸法のモーションドライブ)については、過負荷保護は必要ない。